治験・臨床試験情報

治験・臨床試験情報案内

新規抗がん剤による臨床試験(治験)のお知らせ

本院は、新規の抗がん剤を用いたがん治療の臨床試験(治験)に参加しています。この治験は対象となる腫瘍を選定するために実施されます。この治験にご参加希望の方は、担当獣医師までお問い合わせ下さい。

ご案内
1. 予想される効果または効能

切除不能な【悪性腫瘍】

2. 参加基準

悪性腫瘍と診断され、手術による完全切除が困難と予想される犬。
※参加基準等の詳細は、下記のフローチャートをご一読の上、本院までお問い合わせください。

3. 予定募集期間

2013年1月1日~必要症例数を確保するまでの期間

4. 治験実施機関
  • 北海道大学(北海道)
  • 酪農学園大学(北海道)
  • 日本小動物医療センター附属日本小動物がんセンター(埼玉)
  • 赤坂動物病院(東京)
  • 東京大学(東京)
  • 日本獣医生命科学大学(東京)
  • 麻布大学(神奈川)
  • 日本大学(神奈川)
  • 岐阜大学(岐阜)
  • 山陽動物医療センター(岡山)
  • 四国動物医療センター(香川)
  • 山口大学(山口)
  • 鹿児島大学(鹿児島)

Q&A
Q1: 治験とは?

動物用医薬品の開発において、飼い主様と動物の協力のもと、対象となる動物に対する安全性や有効性を調べる臨床試験を「治験」と言います。治験は農林水産省が定めた基準「動物用医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令」(GCP省令)に従って行われ、参加された動物や飼い主様の安全と人権が守られます。

Q2: どのような抗がん剤なのか?

海外で開発された、新規の抗がん剤です。有効成分は人体用医薬品として承認されており、動物用に改良されております。

Q3: 日本全薬工業とは?

開発・製造・輸入・販売までを一貫して行う動物用医薬品メーカーです。国内外との優良企業とも積極的な業務提携を推進し、強固なパートナーシップを結んでいます。


臨床試験適合チェックリスト

本臨床試験に参加するためには、下記の全ての条件を満たす必要があります。
ただし、条件が全て満たされても、必ずしも臨床試験が適応可能とは限りません(例:血液検査で組み入れ基準値から外れた値が出てしまった場合など)。

  1. 症例について
    • 悪性腫瘍以外の重度の疾病やケガがない
  2. 腫瘍について
    • 悪性腫瘍と診断されている(リンパ腫の場合は高悪性度である)
    • 手術での完全切除が困難で、術後のQOLが著しく損なわれる可能性がある
  3. 治療について
    • 病変に対して過去に性ホルモン療法、免疫療法を行っていない
    • 過去に放射線治療を受けていない、または放射線治療を過去に行い進行性病変(PD)が認められている
    • 過去に化学療法を受けていない、または化学療法を過去に行い進行性病変が認められている
    • 治験参加前2週間以内に全身性のステロイドおよび非ステロイド系抗炎症剤の投与を受けていない、または1カ月以上投薬を行い進行性病変が認められている

フローチャート
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